初歩から学ぶ英語会話:タケシの留学 初級〜中級英語会話ポッドキャスト:Episode 25
81. Calling a Friend
2015/03/17
状況:
ホストパパのトムに誘われて、野球の試合を観戦することになったタケシ。しかも、チケットがもう一枚余っているということで、友だちのビルを誘おうと電話してみる。
ポイント:
•親しい友人宅に電話するときの表現 “Is ~ there?” 「〜さん、いる?」
•“Sounds like + 文”「…のように聞こえるね」「…のようだね」 のパターン
•会話の終わりの挨拶例(電話では最後の最後に “Bye.” と言ってから切る)
1. Talk to you (later). Bye「では、また」
2. See you (later). Bye.「 では、また」
語句とルールの説明:
・This is Takeshi. Is Bill there? 「タケシですけど、ビル君はいますか?」
友人や家族などの親しい人の家に電話するときに使う表現
仕事などで改まって電話をかけるときの表現例:
This is Takeshi Ito speaking. May I speak with Mr. Taylor? 「イトウ・タケシですが、テーラーさん、いらっしゃいますか?」
・Speaking. 「僕だよ」「私ですが」
とった電話が自分への電話だったときに言う言葉
・Hi, how’re you doing? 「やあ、元気?」
友だちと話すときのくだけた話し方では、be動詞の音が完全に脱落して “Hi, how you doing? /hái háujə dú:iŋ/” となる。実際、このエピソードの音声でも、be動詞の音は聞こえない。
“How’re you doing?” と挨拶されたときの返事の例:
“Great.” 「とっても元気だよ」
“Good.” 「元気だよ」
“Okay.” 「まあ、元気だよ」
“Not bad.” 「まあ、何とか元気だよ」
“Okay.” (元気なさそうに言う)「大丈夫だけど…(ちょっと元気がない)」
“Not so good.” 「あんまり元気ないんだ」
“How’re you doing?” と挨拶されたときに正直に返事するかどうかは、親しさの度合いによる。親しい友だちに挨拶をされたときは、声の調子や顔の表情も交えて素直にこちらの調子を伝えることが多いし、そのあとで “And you?” 「そちらは、どう?」と相手の調子も伺う。
アメリカ人は知り合いでなくても、すれ違い様に “Hi.” とか “How are you?” あるいは “How’re you doing?” と声をかけるし、また、スーパーのレジ係も同様の挨拶をする。この手の挨拶の How are you?” とか “How’re you doing?” に対しては “Good.” と返すだけで、正直に自分の体調を述べることはない。また、そのあとに相手の調子を伺うこともない。
・I might go shopping later, but I haven’t decided yet. 「あとで買い物に出かけるかもしれないけど、まだ決めてないんだ」
未来における不確実な可能性を示す助動詞 “might” 「〜かもしれない」を使った表現
助動詞の確実性がどの程度かを示す天気予報の表現:
It’ll rain tomorrow. 「明日は雨が降るでしょう」(雨の確率が高い)
It might rain rain tomorrow. 「明日は雨の降るおそれがあるでしょう」(確率はそんなに高くないが、雨が降らないとは言い切れない)
・Tom is taking his son, Mike and me out to the ball game this afternoon. 「今日の午後、トムさんが息子のマイクと僕を野球の試合に連れて行ってくれるんだ」
・an extra ticket 「余分なチケット」「余ったチケット」
・You want to come with us? 「僕らと一緒に行く気あるかい?」「一緒に行こうよ」
“want to + 原形動詞” のパターンを使った肯定文の形をした疑問文。これは相手の気持ちをストレートに尋ねる表現で、親しい人を誘うときに使う。この表現を使うと、相手は「きっと行きたいに違いない」という、かなりの確信を持って誘うことになる。
話し手であるタケシが行く予定の場所に相手が「行く」かどうか尋ねるときの動詞には “come” を使う。
・vs. = versus 「対」
・Sounds like you’ve already decided. 「もう決めちゃったみたいだね」
“Sounds like + 文”「…のように聞こえるね」のパターン
仮主語 “It” を使って “It sounds like that節” というのが本来のパターンだと思われるが、仮主語 “It” も接続詞 “that” も省略される。
何かを見て「…のように見える」と言うときは “Looks like + 文” のパターンを使う。
(例文1)Looks like he’s gone for the day. 「(彼、)今日はもうお帰りになったようですよ」
(例文2)Looks like everything will work out. 「すべてうまくいきそうだ」
(例文3)Looks like the move is on track. 「引越しの準備は順調そうですね」
・miss 「見逃す」
・We’ll be arriving at the east parking lot around a quarter to three. 「僕らは3時15分前頃、東駐車場に着くことになってるんだ」
“We will arrive ...” と言うと「到着するつもりなんだ」という意思を前面に出すことになるので、予定を伝えるときには “We’ll be arriving ...” と未来進行形を使う。
・Oh, I can’t wait. 「ああ、待ち遠しいなぁ」
・Okay, I’ll see you there. 「じゃ、そこで会おう」
話が終わって別れるときの挨拶は、たいてい “See you.” 「またね」とか “Talk to you later.” 「また、いつか」などの表現を使います。“Good-bye.” 「さようなら」という言葉は何だか冷たい感じがするからか、実際には、ほとんど聞くことがありません。
このエピソードのように、あとで会う場所が決まっていれば “See you there.” 「じゃ、そこで」と挨拶できます。同様に、会う時間が決まっているときは “See you then.” 「じゃ、そのときに」というように時を表す言葉を最後につけ加えることもできます。曜日をつけ加えて「月曜に会いましょう」は “See you Monday.” と言うときは、曜日の前の前置詞は不要です。また、特に次回に会う日時が決まっていなくても “See you later.” とか “Talk to you Later.” 「じゃ、またいつか」のように “later” をつけ加えるのをよく聞きます。これは、“later” をつけ加えることで次に会う機会があるような含みをもたせると、相手に冷たい感じを与えずにすむからです。
電話を切るときは、たいてい最後の最後に “Bye.” と言いますが、会って話をしたあとは最後の “Bye.” は必ずしも必要ではなく、“Talk to you Later.” 「じゃ、また」などの言葉で終わることが多いようです。
友だちと別れるとき、日本語では「バイバイ」とよく言いますが、英語の “Bye-bye /báibái/.” という音は子どもや家族に対してごくまれに使われる程度で、大人同士で使うことは、まず、ありません。“Bye-bye.” と綴りは同じですが、/bʌ́bái/ という音なら友だち同士で使うことがあります。
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