エピソード 90::おりこうさんにしてね!
エピソード 90::おりこうさんにしてね!
2014/10/29
マイクより:
先生にほめられたら、そのあとワニさんの目まで磨いてみたくなっちゃった。ちょっとやりすぎかなぁ。
ポイント:
*「~してもよい」という許可を表す助動詞 “can”
*命令文 "Be + 形容詞” 「~して(あげてね)」「~してあげなさい」
* 良識的判断を示す助動詞 “should”
語句とルールの説明:
・maybe「(もしかして)〜したら、どうかな」「……してもいいかなぁ」「……したりなんかして」
マイクは自分がふざけていることを自覚しているので「こんなことをしてもいいのかな」と思いながら、文頭を “Maybe ... ” で始めている。「ワニさんの目を磨くぞ」とは言えないので、 “Maybe ... ” と切り出して口調をやわらげようとしていることがわかる。
あとに続くセリフの口調を和らげようとして、文頭を “Maybe ... ” で始めることがある。特に、何かを提案したり依頼したりする前に “Maybe ... ” という言葉で始めると、提案や依頼するときの口調をやわらげることができる。その結果、相手に押しつけがましい印象を与えずにすむ。
(例文1)Maybe you should take a bus. 「バスを利用したらどうでしょう?」(やんわりとしたアドバイス)
(例文2)Maybe another time. 「また、今度ね」(誘いを遠回しに断るときの表現)
・can 「……してもよい」「……できる」「……(ら)れる」
許可を表す助動詞 “can”
ここでは、ワニさんの目を磨いてもいいと、マイクが自分自信に許可を出すのに、この助動詞を使っている。
助動詞 “can” は、話し言葉として使うときに「……してもよい」という許可を表すことがある。“Can I ... ?” と疑問文の形で「……してもいいですか」と許可を求めるのにもよく使う。
・brush 「(歯を)磨く」「ブラシを動かす」「ブラシをかける」
・his 「この子の」「あの人(の)」「彼の」
人称代名詞 “he” の所有格
MIKE’S PODCAST 19 に引き続いて、このエピソードでも擬人法を使っているので、ここでは「ワニさんの」という意味になる。
・like this 「このように」「こんなふうに」
・Maybe I can brush his eyes like this. 「こうして ワニさんの目を磨けるかも……」「こうして ワニさんの目を磨いてもいいかも……」「こうして ワニさんの目を磨いたりなんかして……」
・No, you shouldn't. 「いいえ、ダメですよ」
shouldn’t = should not の 短縮形
良識的判断を示す助動詞 “should” の否定の短縮形 “shouldn’t” を使った文
“No, you shouldn't (brush his eyes).” 「いいえ、ワニさんの目を磨いちゃダメよ」と先生が良識的判断を示し、ふざけるマイクに目を磨くことをやめさせようとしている。
・nice 「行儀のよい」「優しい」「親切な」
・Be nice! 「おりこうさんにしてね!」
be動詞を含む命令文 "Be + 形容詞” 「~して(あげてね)」「~してあげなさい」のパターン。
・to him 「ワニさんに」「彼に」
この人称代名詞も擬人法。この “to” は方向性を示す前置詞で、ここでは「人(ワニさん)に(対して)」という意味で使っている。
人称代名詞が前置詞の目的語として使われるは目的格になる。
(例) “to me” 「私に」
“to you” 「あなたに」「あなたがたに」
“to him” 「彼に」
“to her” 「彼女に」
“to them” 「彼らに」「彼女たちに」「それらに」
人称代名詞の目的格の発音には弱形と強形があるが、特に強調しないかぎり弱形で発音する。
・Be nice to him. 「ワニさんにやさしくしてあげてね」
“nice” を強くゆっくりめに、他の単語はさっと通り過ぎるよう 言うのがコツ。“nice” 以外の単語にはそれぞれ弱形と強形があるが、ここではどれも弱形で発音する。
今回も前回に引き続き、ビデオに対話の練習を入れました。先生になったつもりで、マイクと対話したり、役を交代して、マイクになったつもりで先生と対話してみてください。