エピソード 105:そこに行ったことないの
エピソード 105:そこに行ったことないの
2014/12/12
マイクより:
昨日、パパとママが遊びに連れて行ってくれたんだ! そのこと、ルーシーに話してみよっと。
ポイント:
*不規則(変化)動詞 "take" 〈原形〉take 〈過去形〉took 〈過去分詞〉taken
*話題に初めて持ち出す名詞につける 不定冠詞 "a" または "an"
*聞き手に特定できる名詞につける 定冠詞 "the"
*経験がないことを表す現在完了形 "主語 + have never + 過去分詞" もしくは "主語 + has never + 過去分詞" の パターン
語句とルールの説明:
・mom and dad 「ママとパパ」「パパとママ」
英語の語順は常に "mom" が先で、逆になることはない。
・take 「(人や動物などを)連れて行く」「(物を)持って行く」
不規則(変化)動詞
〈原形〉take 〈過去形〉took 〈過去分詞〉taken
(例文1)John took us to the airport. 「ジョンが私たちを空港に連れて行ってくれたんです」
(例文2)I have to take my dog for a walk. 「犬を散歩に連れて行かなきゃ」
(例文3)Take a jacket with you. 「ジャケットを(一枚)持って行きなさい」
(例文4)I'm going to take some work home. 「仕事を少し家に持って帰ろう」
(例文5)They took all her jewelry. 「やつらは彼女の宝石を全て持って行った(奪って行った)」
(例文6)Did you take my pen again? 「また、私のペンを持って行った?」
"take" には「(人や動物などを)連れて行く」「(物を)持って行く」以外にも様々な意味がある。また "take" と結びついたイディオムの数も多い。使う頻度が高い動詞なので、なるべく例文ごと暗記するようにしよう!
・park 「公園」
一般的な公園を指す場合は数えられる名詞として使われる。
《複数形》parks
特定の公園の名前、すなわち固有名詞として使う場合は "Yosemite National Park" 「ヨセミテ国立公園」のように大文字で表記して、冠詞をつけない。
アメリカでは「野球場」のことを "baseball park" "ball park" "ballpark" などと呼ぶことがある。
(例文)The garden is about the size of two ball parks. 「その庭園は野球場2つ分の広さがあります」
・yesterday 「きのう」「昨日」
・Mom and Dad took me to a park yesterday. 「きのう、パパとママが公園に連れて行ってくれたんだ」
過去形の文
ここではマイクが自分のママとパパという意味で使っているので、"Mom" と "Dad" は大文字の表記にしてある。世間一般の母親、父親を指すときは "mom" "dad" と小文字で表記する。
この文は話題に初めて持ち出す名詞(単数名詞)につける 不定冠詞 "a" を 使った表現。マイクは、どの公園に行ったのかについて特定していないので "a park" と 言っている。この不定冠詞 "a" は、特定しない名詞の前に置いて「ある~」というふうに使うが、日本語に訳さないことも多い。なお、不定冠詞 "a" "an" は、数えられる名詞の単数形につけるのが基本で、それについては MIKE'S PODCAST 14 を 参照のこと。
・What park? 「どこの公園?」「いったい、どんな公園?」
"park" には様々な種類のものが至るところにあるので、"a park" 「(ある)公園」と言われても、ルーシーには全く検討がつかない。そこで "What park?" 「いったい、どんな公園?」と尋ねている。 このように選択肢が限られていなくて全く検討のつかない中で「いったい、どんな公園?」と聞くときには、疑問詞 "what" を使って "What park?" と尋ねる。
それに対して、限られた選択肢の中から「どの公園?」あるいは「どこの公園?」と尋ねる場合は、疑問詞 "which" を使って "Which park?" と尋ねる。
疑問詞 "what" は 選択肢が想定できないときの「いったい、どれ?」とか「いったい何?」と 問うときに使うのに対し、疑問詞 "which" は 選択肢の中から「どれ?」と 問うときに使う。
(例文1)What are we missing? 「私たちに欠けているものは何でしょう?」
(例文2)What are you crying for? 「何のことで泣いてるんですか?」「どうして泣いてるんですか?」
(例文3)Which of these books is yours. 「この本の中で、どれがあなたのですか?」
(例文4)Which airline offers the best rate on a round-trip ticket to New York? 「ニューヨークまでの往復チケットがいちばん安いのはどの航空会社ですか?」
・amusement park 「遊園地」
・The amusement park in the city. 「街の遊園地だよ」
聞き手に特定できる名詞につける 定冠詞 "the" を 使った表現
ルーシーとマイクの話に出てくる街には遊園地がひとつしかないものと思われ、「街の遊園地」と言うだけで、どれを指しているか特定できる。このように聞き手が特定できる名詞には定冠詞 "the" をつける。
・Wow, ... 「うわーっ」「すごい」
驚きや喜びを表す叫び声
・never 「一度も~ない」「決して~ない」
頻度がゼロであることを示す副詞
現在完了形の文中で副詞 "never" が使われると「一度も~したことがない」という、経験が全くないことを表す文になる。
(例文1)I've never even thought of that. 「そんなこと、考えたことさえないよ」
(例文2)she's never seen such a big bird before. 「彼女はこれまでにそんなに大きな鳥を見たことがなかった」
・I’ve never been there. 「そこに行ったことないの」
経験がないことを表す現在完了形 "主語 + have never + 過去分詞" の パターン
「行ったことがある」とか「行ったことがない」とか、経験を意味するときに使う動詞の過去分詞は "gone" ではなく "been" である。過去分詞 "gone" は結果を意味する現在完了形の文中でよく使われる。
(例文1)I've never been to Australia. 《経験》「オーストラリアへは一度も行ったことがありません」
(例文2)Looks like he's gone for the day. 《結果》「彼、今日はもう帰ったみたいです(帰ったので、今日はもう会えないようです)」
・envy 「(人を)うらやむ」
・I envy you. 「(あなたが)うらやましいわ」「うらやましいなぁ」