初歩から学ぶ英語会話:タケシの留学 初級〜中級英語会話ポッドキャスト:Episode 6
74. At a Fast Food Restaurant
2014/11/26
状況:
ホストファミリーといっしょにファーストフード店を訪れたタケシ。メニューを見ていると、店員に話しかけられ、矢継ぎ早に注文を尋ねられる。
ポイント:
• 店員の “May I help you?” に応答しよう!
• 数字と貨幣に慣れよう!
• 婉曲的で丁寧な表現として使う “will”
語句とルールの説明:
• May I help you? 「いらっしゃいませ(ご注文伺いましょうか?)」
ファーストフード店に入ると、こう言って店員がすぐに応対してくれ る。店員は接客したいと思って客の意向を確かめるために、こう尋ねてくるので、 “Yes” か “No” で接客がすぐに必要か、必要でないかをはっきり示すのが基本。
接客してもらいたいときは “Yes, I'd like ~ .” “Yes, ~ , please.”とすぐ注 文すればよいし、まだ決まっていない場合は “Not yet, thanks.” とか “Not yet. I need a little more time.”「まだ決まっていないので、もう少し時間を......」などと返事をしよう。考えて黙り込んだり、返事をせずに友だちに相談したりすると店員を困らせることにる。
ファーストフード店の店員のセリフは、日本のファーストフード店で聞く日本語のセリフより短い。また、英語圏の普通のレストランでウェイ ターが使うセリフより短めで、エコノミークラスの機内で客室乗務員が 使う言葉遣いに似ている。「タケシの留学」Part 1 Episode 2 に機内での会話があるので比べてみよう。
食べ物や飲み物の前につける “a” は、ひとつという注文の数を表す。ファーストフード店では注文数をはっきりさせるため、食べ物や飲み物を数えられる名詞として扱う。
「Sサイズのコーヒー、ひとつ」と頼むのであれば、 “A small coffee, please.” 「Mサイズのコーヒー、ふたつ」なら、“Two medium coffees, please.” となり、 “coffee” という 飲み物を表す名詞が複数形になる。
「Lサイズのポテトひとつ」なら “a large order of fries” だが、“order of” を省略して “A large fries, please.” と注文する。“fry” という名詞の複数形 “fries” の前に “a” がつくのは、書くと奇妙な感じだが、こう注文 する人は案外多い。
• How about dessert? 「(では)デザートは、いかがでしょうか」
ファーストフード店では一通り注文したと思う頃に、こう尋ねてくる。 この “How about ~ ?” という表現は、直前の状況やセリフと関連しなが ら「それでは、〜はどう?」と勧める場合に使う。
何かを提案しようと思って唐突に “How about ~?” という表現を使うこ とはない。たとえば、友だちと道を歩いているときに急にアイスクリー ムが食べたくなったからといって “How about some ice cream?” と唐突に言うことはない。その場合は “Why don't we have some ice cream?” とか “Let's have some ice cream, shall we?” など、提案の表現を使って友だちの意向を尋ねるとよい。あるいは “I'm in the mood for some ice cream. How about you?”「アイスクリーム食べたい気がするんだけど、そちらはどう?」と言えば “How about ~ ?” という表現が使える。
• That'll be four dollars and 25 cents. 「4ドル25セントですが、よろしいでしょうか」
ドルやセントを省略して “Thatʼll be four twenty-five.” とも言う。店員が “will” を使って代金を請求するのは「(提示の代金を)お支払いいただきますが、よろしいでしょうか」というように、その金額に客の了承を得る時間的余裕をとり、丁寧に聞こえるようにするため。もしも “That's four dollars and 25 cents.”「 4ドル25セントです」と言い切ってしまうと、「4ドル25セント、すぐに支払え」と要求しているようにも聞こえる。したがって、“will”を使って代金を請求するのは、店員が客に丁重な姿勢を示すためのものである。客の立場でこの “will” を使うと横柄に聞こえるので、気をつけよう。
• Here. 「はい(どうぞ)」
物やお金を手渡すときに言う表現。Part 1 Episode 3 で、タケシは同様の表現 “Here you are.” を入国審査官にパスポートを渡すときに使っている。 このように物やお金を手渡すときは、ひと言添えて渡すようにしよう。
ファーストフード店では、このエピソードで扱った表現以外に “For here or to go?” とか、イギリス英語圏では “Eat in or take away?” 「こちらでお召し上がりでしょうか、お持ち帰りでしょうか」と質問されます。
相手に承諾してもらう時間的余裕をとるための “will” を使った表現は、様々な場面で使います。こうした婉曲的で丁寧な表現を習得し、自分の言葉として活用したいものです。
この Episode 6 は「タケシの留学」Part 2 に含まれるエピソードです。「タケシの留学」は、iBooks対応の epubファイルを DL-Market で販売しております。よろしければご覧ください。
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