初歩から学ぶ英語会話:タケシの留学 初級〜中級英語会話ポッドキャスト:Episode 34
65. Episode 34: Checking in at a Hotel
2014/07/11
状況:
タイ旅行の第1日目。タケシは空港からバンコクの市街地に入り、予約しておいたホテルにチェックインする。
ポイント:
*自分の希望を伝える丁寧な表現 "I'd like to ... " 「…したいのですが」の パターン
*自分の必要性を伝える表現 "I need to ... " 「…しなければならないのですが」「…したいのですが」の パターン
*予定を表す未来進行形 "will be ~ing" 「~することになっています」を 使った丁寧な表現
語句とルールの説明:
・I'd like to check in. 「チェックインしたいのですが…」
自分の希望を伝える丁寧な表現 "I'd like to ... " 「…したいのですが」の パターン
「チェックインしたいのですが…」と 希望を伝えることで、チェックインの手続きを係の人にお願いしている。このように婉曲的に依頼をすると丁寧な表現になる。
自分の希望をストレートに述べるときには "I want to ... " の パターンを使い、たとえば "I want to be a journalist someday." 「いつかジャーナリストになりたいと思っている」と言う。しかしながら、自分の希望を伝えることによって何かしてくださいと依頼するような場合に "I want to ... " の パターンを使うと自分勝手な印象を与えてしまうので、注意しよう!したがって、 チェックインの際に "I want to ... " の パターンは使わないほうがよい。
・I have a reservation. 「予約してあります」
ホテル、レストラン、飛行機などの「予約」は "reservation"
ホテル、レストラン、飛行機などの「予約」を意味するために "booking" という名詞を使う人もいる。
"reservation" を 使った 例文:
(例文1) I'd like to make a dinner reservation for Friday. 「金曜にディナーの予約を入れたいのですが…」
(例文2)How can I cancel my reservation? 「どうやったら予約をキャンセルできますか?」
美容院、病院などの「予約」や 会合、訪問などの「約束」は "appointment"
"appointment" を 使った 例文:
(例文3)I made an appointment to have a haircut. 「カットしてもらうために予約した」
(例文4)I'm not looking forward to my dentist appointment. 「歯医者の予約を心待ちにしているわけではない」
(例文5)Have you made an appointment with your financial adviser yet? 「ファイナンシャルアドバイザーと会う約束を、もうしましたか?」
・May I have your name? 「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
改まって<strong>許可</strong>を求めるときの "May I ... ?" 「…してもよろしいでしょうか?」の パターン
・Sure. Takeshi Ito. I-T-O. 「ええ。伊藤タケシ。I-T-O」
飛行機やホテルなどの予約確認では、通常、姓を中心に行うので、名字のスペルを言うと確認しやすくなる。
・Let me see ... 「少々、お待ちください」「ええと…」「ちょっと…」
少し待ってもらいたいときや考える時間がほしいときに使える便利な表現
・Yes, you’ll be staying in a single room for five days. 「ええ、シングルルームに5日間、ご滞在のご予定です」
未来進行形 "will be ~ing" 「~することになっています」を 使った丁寧な表現
ここで使われている未来進行形は、未来に進行中の動作を表しているわけではなく、予定を表している。未来進行形 "will be ~ing" を使うと、話者が相手の意思に立ち入らないように心がけているような印象を与え、その結果、丁寧な表現になることが多い。
助動詞 "will" を単独で使った(例文1)と 未来進行形の(例文2)を比較してみよう。
(例文1)Will you stay here? 「ここに泊まってってくれる?」「ここに泊まってくれないかしら?」
(例文2)Will you be staying here? 「こちらにお泊まりでしょうか?」
(例文1)が 頼み込む感じで相手の意思を尋ねているのに対し、(例文2)は「(どちらでもかまいませんが、仕事の都合上伺わせていただきます)こちらにお泊まりでしょうか?」と相手の意思に立ち入らないように丁寧に尋ねている。同じ助動詞 "will" を使った表現であっても、相手の意思に立ち入るのと立ち入らないのとでは、大きな違いがあることがわかる。
・Actually, I need to stay a little longer if possible. 「実は、もう少し長く滞在する必要があるんです、できれば…」
自分の必要性を伝える表現 "I need to ... "
ここでも、自分の希望をストレートに述べる "I want to ... " の パターンは使わないように!
・How many more nights? 「あと何泊(でしょうか)?」
・Two. 「二泊です」
必要な情報だけを的確に返答している。この状況で、ぶっきらぼうに聞こえることはない。
・Certainly. 「かしこまりました」
・imprint 「(押し付けてできた)跡」「印」
・Now, may I take an imprint of your credit card? 「それでは、クレジットカードの番号を控えさせていただいてよろしいでしょうか?」
改まって許可を求めるときの "May I ... ?" 「…してもよろしいでしょうか?」の パターン
・Here you are. 「はい、どうぞ」
物などを手渡すときの表現
ここでは、タケシがクレジットカードを渡しながら、このセリフを言っている。
・Here's your credit card. 「こちらにクレジットカードを…」「クレジットカードをお返しします」
・bellperson 「荷物運搬係」
ホテルなどで荷物運びなどをする係の人
"bellhop" とも呼ばれる。
・Let me get you a bellperson. 「係の者を呼びます」
・help + 人 + with ~ 「人の~を手伝う」
このパターンを使った例文:
(例文1)A lot of people helped him with his work. 「多くの人が彼の仕事を手伝った」
(例文2)Do you mind helping me with the dishes? 「皿洗いを手伝ってもらってもかまわないかしら?」
・He’ll help you with your luggage and show you to your room. 「係の者が荷物を持って、お部屋にご案内いたします」
家族や親しい友人と話しているときは、自分の希望をストレートに伝え、"I want to ... " の パターンをよく使います。相手が、そう親しくない場合でも、自分の希望を上手く伝えるために "I'd like to ... " の パターンを使えるようにしておきましょう。
また、自分の希望を伝えるよりも必要性を強調したほうが、相手によくわかってもらえることも多いものです。"I want to ... " を 頻発しないためにも "I need to ... " の 表現を使えるように練習しておきましょう!