初歩から学ぶ英語会話:タケシの留学 初級〜中級英語会話ポッドキャスト:Episode 51
51. Episode 51: Planning a Trip (3)
2014/01/08
状況:日本に来ないかとタケシに招かれたロッキー。旅行の計画を立てようと、タケシと話し合う。
ポイント:
*方法や手段を尋ねる疑問詞 "how" 「どうやって」「どういった手段で?」
*”the + 形容詞の最上級” 「最も~」のパターン
*程度を表す疑問詞 "how" 「どの程度」「どれくらい」
* “I’d rather not + 原形動詞” 「(こちらの方を)~したくない」の パターン
*口調をやわらげて控えめに言うときの "Maybe ... " 「ひょっとして…」「もしかして…したりなんかして」
*アドバイスや推奨するときの助動詞 "should" 「~する方がいいよ」「ぜひ~すれば」
語句とルールの説明:
・How’re we traveling to Hiroshima? 「どうやって広島に行くのか?」
方法や手段を尋ねる疑問詞 "how" を使った疑問文
How’re = How are の短縮形
未来を表す現在進行形 “be動詞 + 動詞ing” の be動詞 “are” を 主語 “we” の前に置くことで疑問文のパターンになっている。
方法や手段を尋ねる疑問詞 "how" を使った例文:
(例文1)“How do you go to school?” 「どういう交通手段を使って学校へ通っているのですか?」
(例文2)That's how I got to know her. 「そうやって彼女と知り合ったんです」
・We can take the Nozomi Super Express. 「超特急のぞみを利用できます」
・the Nozomi Super Express—technology we’re proud of 「超特急のぞみという、僕らが誇りに思う技術」
ダッシュ "—" は、それ以前の "the Nozomi Super Express" と その後の "technology we’re proud of" が同格であることを示している。
なお、"we’re proud of" は 前の名詞 "technology" を修飾している。
・Nozomi is the fastest of our three kinds of bullet trains. 「のぞみは3種類ある新幹線の中で、一番速い」
”the + 形容詞の最上級” 「最も~」のパターン
”the + 形容詞の最上級” のパターンを使った例文:
(例文1)The tallest of them answered my question. 「彼らの中で一番背の高い者が私の質問に答えた」
(例文2)Which of the following temperatures is the lowest? 「次に示す温度の中で、どれが一番低いと言えますか?」
・How fast? 「どのくらい速いの?」
程度を表す疑問詞 "how" 「どの程度」「どれくらい」を使った疑問文
程度を表す疑問詞 "how" は、MIKE'S PODCAST 36 でも ルーシーの小鳥について "How small?" 「どのくらい小さいの?」と尋ねるのに、さらに、MIKE'S PODCAST 95 でも 鳥かごの大きさを尋ねるのに "How big?" 「どのくらい大きいの?」とマイクが使っている。
・270 = two hundred and seventy
・per 「~につき」「~ごとに」
"per hour" は「1時間につき」という意味で、ここでは、すなわち「時速」という意味になる。
・It runs at about 270 kilometers per hour. 「(新幹線は)およそ時速270キロで走る」
・Well, I can’t imagine. 「うーん、想像つかない」
タケシは新幹線の速度を、日本式のスピード計測単位を使って「およそ時速270キロ」と表現したが、「時速~マイル」を使っているアメリカ人のロッキーには、ピンとこない。
ちなみに、1マイルは 1.609344キロメートル なので、時速270キロは 時速435マイルくらいになる。
なお、アメリカで使われている重量と液量の計測単位に関しては「タケシの留学」Episode 39 にあるので、そちらを参照のこと。
・Sort of. 「いくぶん」「多少」「なんだか」
話し言葉として使い、修飾される語の意味をぼかす働きがある。
このエピソードでは、“Is it expensive?”「高い?」という問いかけに対する返事として “Sort of.”「いくぶんね」と言っているので、“Sort of expensive.” 「いくぶん高い」ということを意味している。したがって、この “Sort of.” は、実質的には "expensive" 「高い」という形容詞を ぼかす働きをしている。
・in addition to ~ 「~に加えて」「~の他に、さらに」
・cost 「(金額が費用として)かかる」「(金額が代価として)かかる」
不規則(変化)動詞〈原形〉cost 〈過去形〉cost 〈過去分詞〉cost
"cost + 金額" の パターンで「その金額がかかる」
"cost + 金額" の パターンを使った例文:
(例文1)This dress cost 75 dollars. 「このワンピースに75ドルかかった」
(例文2)It'll cost thousands of dollars to buy it back. それを買い戻すには何千ドルもかかるでしょう」
"cost + 人 + 金額" の パターンで「人にとって、その金額がかかる」
"cost + 人 + 金額" の パターンを使った例文:
(例文3)Getting that insured is going to costyou about 3000 dollars a year. 「あなたがそれに保険を掛けると、1年に3000ドルかかるでしょう」
(例文4)It'll cost you nothing to dream. 「人が夢見るのにお金は要りません」
・You have to pay the express fee in addition to your ticket, ... 「乗車券の他に特急料金を払わなてはならない」
・..., so it’ll cost you about 10,000 yen from Osaka to Hiroshima, one way.「だから約1万円かかるだろう、大阪~広島までの片道で…」
この文中の "so" は、前の文を受けて「その結果」とか「だから」というように後の文につなぐ、順接の接続詞
・transportation 「運賃」「運送料」「交通機関」「乗り物」
・Hmm, ... 「ふーむ」「うーん」
考えているときに使う音
・Hmm, 20,000 yen—only for the transportation! 「ふーむ、2万円、交通費だけで!」
・I’d rather not spend so much money. 「そんなにお金をかけたくない」
“I’d rather not + 原形動詞” 「(こちらの方を)~したくない」の パターン
選択肢を検討した結果、こちらの方は選択したくないと言うときに、このパターンを使う。
ここでは大阪~広島間の交通費に2万円かけるかどうかを検討した結果を述べている。このパターンを使うと、検討して客観的に述べている感じがする。それに対し、"I don't want to spend so much money." という表現を使うと、お金を使いたくないという気持ちを率直に伝えることになる。
“I’d rather not +原形動詞” の パターンを使った例文:
(例文1)I'd rather not ask her. 「彼女には尋ねたくない」
(例文2)I could give her some advice, but to be honest, I'd rather not. 「彼女にアドバイスしようと思えばできるが、正直なところ、したくはない」
選択肢を検討した結果、こちらの方を選択したいと言いたい場合は “I’d rather + 原形動詞” 「(こちらの方を)~したい」の パターンを使う。
“I’d rather + 原形動詞” の パターンを使った例文:
(例文3)I'd rather have a sister. 「妹(もしくは姉)が ほしい」
・Maybe you should get a Japan Rail Pass here in America. 「(もしかして)ここ、アメリカで、ジャパン・レール・パスを買うといいのではないかな」
口調をやわらげて控えめに言うときの "Maybe ... " と アドバイス や推奨するときの助動詞 "should" を使った表現
軽く勧めるときの表現 “Why don’t you ...?” 「…すれば」「…してごらん」を使うときより、もっと強い感じで勧めるときに、この "should" を使う。"You should ... " で始めると「ぜひ、~すれば」と強く勧めることになるが、タケシは、文頭に "Maybe" を置くことで、語調をやわらげている。
・except 「~を除いて」「~以外は」
"except" には前置詞と接続詞があり、その後には名詞や句だけでなく、文も続けることができる。
"except" を使った例文:
(例文1)The store is open every day except Sunday. 「その店は日曜日以外は開いている」
(例文2)The whole family went out except me. 「私を除く家族全員が出かけた」
(例文3)I don't know anything about it except what I've read in the paper. 「それについては、新聞で読んだこと以外、何も知らない」
(例文4)It's prohibited except under license. 「それは、許可を得ている場合を除くと禁止されている」
(例文5)She looks just like her sister except her sister has longer hair. 「彼女はお姉さんそっくりだが、お姉さんの方が髪が長い」
(例文6)I'm not going except you go with me. 「あなたがいっしょに行ってくれないなら、私は行きません」
・With it, you can use almost all JR services except a few like Nozomi. 「それ(ジャパン・レール・パス)で、ほとんど全てのJRサービスを利用できる、のぞみのような少数(の列車)を例外にして…」
・Good idea. 「いい考えだ」「そうだね」
相手の言うことに同意するときに使う表現
・take advantage of ~ 「(機会など)を利用する」
・You’ll take advantage of being a tourist from a foreign country. 「外国からの旅行者だということを利用することになるだろう」
“should” という助動詞は「~すべき」という義務、あるいは「~だろう」という 未来の助動詞 “shall” の過去形としての役割がよく知られていて、英和辞典でもそれらの意味が上の方で説明されています。ところが、実際の会話で使われるのは「ぜひ~して」という推奨や「~した方がいい」というアドバイスの意味で使う "should" が圧倒的に多いことに気づきます。
また、「〜でしょう」とか「〜のはず」という推量を表す "should" もあります。
(例文1)Mike should be coming soon. 「マイクは、そろそろ現れるはずです」
(例文2)Five dollars should be enough. 「10ドルで足りるでしょう」
“should” が「~すべき」だと思い込んでいると、会話をうまく運べないことがあります。そうした思い込みを捨てることが、会話の中で、助動詞 “should” をうまく使いこなすコツだと言っても過言ではないでしょう。