初歩から学ぶ英語会話:タケシの留学 初級〜中級英語会話ポッドキャスト:Episode 5
52. Episode 5: Meeting People (2)
2014/01/17
状況:タケシは明日から大学付属の語学学校で英語を学ぶことになっている。今日は、英語プログラムのディレクターをつとめる先生に、これから会う。
ポイント:
*英語を話すとき、自分はどんな名前で呼ばれたいのか考えておこう!
*“Call me ~.” 「(私を)〜と呼んでください」の パターン
*控えめにお願いするときの “I'd appreciate it if you'd ...”「…くださればありがたいのですが」の パターン
*確認するときの肯定文の形をした疑問文
*相手が言っていることを自分が理解しているか確認するときの表現 “You mean ....?”「つまり、…ということですか?」
語句とルールの説明:
•Mm, ... 「ふむ」「ええと」
少し考え込んでしまうようなときに、つい口をついて出てくる音
となる。最後の /dz/ の音は、舌を上歯茎のあたりにつけて、そこで一旦、止めた息を穏やかに解放しながら、ひとつの音として発音する。最後に「ウ」のような母音を入れないように気をつけよう!
”McDonald’s“ のように店の名前には名詞の所有格を表す「アポストロフィーs」(’s) がつくことが多いが、その後には “shop” などの単語が省略されているので、店の名前についた「アポストロフィーs」(’s) は「〜の店」を意味するものと考えてよい。したがって、”McDonald’s“ は「マクドナルドさんの店」という意味である。
•Just call me John. 「ジョンと呼んでください」
“Call me ~.” 「(私を)〜と呼んでください」の パターン
アメリカの大学では、ファースト・ネームで呼んでほしいと言う先生が珍しくない。また、聞き慣れない “Takeshi” のような日本名は発音しにくいので、アメリカ人は、ニックネームをつけたがる。英語圏では、長い名前を1〜2音節程度に短くし、ニックネームで呼ぶのが日常的だからである。ニックネームで呼ばれるのが嫌ならば、タケシのようにその気持ちを伝えてもよいし、呼んでほしいニックネームがあれば、“Call me ~.” と伝えるとよい。
自分が何と呼ばれたいのかは自分で決めよう。ただし、日本名を日本語らしくは呼んでもらえないだろう。“Takeshi” は「タカシ」や「タキーシ」のような音で発音されることが多い。もし、ニックネームで呼んでもらうなら、相手にとって呼びやすい名前にしよう!
•I'd appreciate it if you'd ... 「……してくださるとありがたいのですが」
I’d = I would の短縮形
you'd = you wouldの短縮形
控えめにお願いするときの “I'd appreciate it if you'd ...”「…くださればありがたいのですが」の パターン
ここで、タケシは「もしも〜くだされば、ありがたいのですが」と仮定法過去を用いて丁寧に依頼している。
先生が “Dr. McDonald” ではなく “John” と呼んでくれと言っているのに、ニックネームではなく、先生にとっては呼びにくい名前を呼んでほしいとお願いしているわけで、それは少々頼みにくいことである。そこで、タケシは婉曲的な表現を使って丁寧にお願いしているのである。
“I'd appreciate it if you'd ...” の パターンを使った例文:
(例文1)I’d really appreciate it if you’d turn that down. 「それを辞退してくださると大変ありがたいのですが…」
(例文2)I’d appreciate it if you’d let me know how you liked it. 「ご感想をお聞かせいただければ、ありがたいのですが…」
•be used to ~ing 「〜するのに慣れている」
•I’m used to being called Takeshi. 「タケシと呼ばれるのに慣れています」
•I got it. 「わかりました」
相手の言葉や説明を理解したときに言う表現
•Tell me about ~ . 「〜について教えてください」
このエピソードの場合の「教えて」は “Tell me.”
このような場合に “teach”「(数学や英語などの学科を)教える」 という動詞は使わないので、気をつけよう!
“teach” は、学校で科目を「教える」ときや、誰かが何かを「学ぶのを助ける」ときに使う動詞。
“teach” を使った例文:
(例文1)Ellen teaches math at Johnson High School. 「エレンは、ジョンソン・ハイスクールで数学を教えている」
(例文2)We were never taught anything about religions. 「私たちは、宗教については何も教えてもらえませんでした」
“tell” は、事実や情報などを「伝える」ときに使う動詞。
“tell” を使った例文:
(例文3)Did you tell Anne about the party? 「あのパーティのことを、アンに伝えてくれた?」
(例文4)Could you tell me how to make that cake? 「そのケーキの作り方を教えていただけないでしょうか?」
なお、電話番号のように教えてもらいたい情報がはっきりしている場合に “about” は不要。
(例文5)Would you tell me your cell phone number?
「携帯番号を教えてもらえないでしょうか」
•..., ..., ..., and so on. 「……とか、……とか、……など」
肯定文の形をした疑問文は上昇調のイントネーションにする。
相手が言っていることの意味を自分がきちんと理解しているかを確認するときの表現
“You mean” のあとは、名詞、名詞句、文などが続く。
(例文1)You mean Washington, D.C.? 「ワシントン D.C. のことを言ってるんですか?」
(例文2)You mean the food poisoning case? 「あの食中毒事件のことを言ってるんですか?」
(例文3)You mean I look like a bear? 「つまり、私が熊みたいに見えるって言いたいわけ?」
・Right. 「そうです」「その通りです」
話し言葉として使う表現
“That’s right.” とも言うが、”That’s” を省略して、このように “Right.” だけのこともある。
“Tell me about yourself.” と言われたら、あなたならどんな自己紹介をするでしょうか? 自分らしさを十分に表現する自己紹介は、そこから先が勝負かもしれません。
今回のポッドキャストは、動画入り電子書籍「タケシの留学」Part 1 の Episode 5 をお届けしました。
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